<オデットとのワンツーバトル日記>
オデットは、自宅の敷地内でワンツーをしてはいけない状況で2年以上育ったのかもしれません。うちでは、土でも、コンクリートでも、敷地内では決してワンツーをしようとせずに固まるのです。はじめは、ワンツーというコマンドさえ知らないのかと思ったほどです。
パピーウォーカーにとって、「ワンツー」コマンドは基本中の基本。候補犬はワンツーの掛け声なしではずっと我慢し続けてしまう、と心配していた私です。ですが、最近わかったんですが、犬にもよるかもしれないけど、勝手にするようになるんですね・・・。
ワンツーはいままで、隣の庭を借りて時間をかけてさせていました。散歩に出ると、好きな所にマーキングしたり、公園に入ると条件反射のようにワンをしてしまいます。やっぱり、今までのパピー達と同じように、うちの裏庭で済ませたい。そして、散歩中に自由にワンをするのは避けたい。これだけは譲れないと思い、私も頑固を貫くことにしました。頑固と意地悪、躾けと虐待・・・。オデットの事が大好きだから躾けたい。この気持ちをどうにかして伝えたい。気になって寝付けないほど悩んだ夜もありました。
オデットは、①ソファに上がらない、②門を開けても先に出ない、③エサの時はキッチンの入り口でシットで待つ、といった約束は一度で覚えて守っています。ですから、ワンツーが分からないのではなく、『絶対に外でしたいんだもん!』って主張してるんだと私は思ったのです。ですが、うちで暮らす以上、私がオデットに従っていたのでは、オデットが安心できないことになります。
そして昨日、不思議な出来事が起きました。
朝からオデットをワンツーさせようと対峙していましたが、頑固ちゃんは地面を臭おうともしません。それなら、散歩にも行かないよと頑固勝負。拉致あかないので、駐車場に移動してグルーミングして、部屋に入ろうと誘っても駐車場から動きません。しばらく放っておくことにして、時々見に行っても、薄暗い駐車場の真ん中でじっとシットしたまま宙を見つめています。訓練士さんの車を停めた場所。その姿は、アルプスに帰りたがっているハイジのよう・・・(T_T)。ということは、私はロッテンマイヤーさん!?悲しいなぁ、寂しいなぁと気分も↓↓。
そんな時に、担当の訓練士さんから「いかがですか?」のお電話。「いやぁ、ワンツー以外は100点満点ですよ〜」と話していたら、オデットがダダダーっと走り込んで、電話で話す私の周りを嬉しそうについてまわるんです。電話の相手が分かってる!?
訓練士さんからは、オデットは私を試している所もあるでしょうが、ブラッキーのように反応が早いタイプではないので、気長に教えて下さい、とアドバイス頂きました。
話を聞いてもらって気分も直り、あらためてワンツーに誘って裏庭に出たところ、オデットがすんなりワンツーしたんです!すぐさま散歩に飛び出しました。
そして、その奇跡(?)は夕方にも。ワンツーに誘ったらすんなり出来て、晩エサをゲット。オデットも吹っ切れたのか、電話越しに訓練士さんの思いが伝わったのか・・・。
朝と晩のワンツーは今日も続いています(*^_^*)。
オデットは誰かに常にくっついていたいタイプ。ケージが好きではないようなので、使わないことに決めました。部屋で自由にしていてもイタズラもしないからです。夜は娘のベッドに寝るのが好きでしたが、狭いベッドで熟睡できないのでやめました。なので、夜は猫たちと一緒にリビングで過ごして、朝、降りてゆくと、大喜びで迎えてくれます。昼間の留守番も、短時間でも大喜びで迎えてくれます。くっつき虫のオデットは、本当はずっと一緒に居たいのでしょう。こんなんで、どうやって犬舎で過ごしていたのでしょうね。
ブラッキーが修了式を迎え、お父さんがエレナ日記とブラッキー日記を本にしてくれました。ジュリ日記は2冊、エレナは3冊、ブラッキーは1冊にまとめられました。エレナ・・・武勇伝がたくさんだったものねぇ(^_^;)。
ブラッキーの日記を読むと、まだ切なくなります。「今頃、どうしてるかなぁ」と私が言う度に、子どもから「寝てるんじゃない?」と返されます。どうか元気でいてね。