日曜日は、ヴィオラパピーI胎とオデットパピーJ胎の修了式でした。
もちろん、主役はパピーとパピーウォーカーさん達ですが、繁殖ボラから見た修了式の感想を書かせてもらいます。
曇り空の下、一台、一台と到着し、訓練士がそれぞれの家族写真を撮っていました。自分の順番がくるまで、パピー達は大好きな仲間と会えて大興奮♪
座っているオデットのお尻をクンクンして確認してるのは、長男ジャック。
イエローのジェシーの首をつかんでいるのは、I胎のイザベル。
大好きなジェシーとガウガウしたくて飛びかかろうとするジュール。
が、訓練士に掴まれ空を切る!
ジャックを枕に寝ているジュール。ちょうど一年前の様子です。
ジュールは小さくて丸くて、いつもちょこんと座って私を見つめる姿が
たまらなく愛おしかったのを覚えています。
すっかり元気なオテンバ娘に育っていて、安心しました。
ジュディを枕に寝る、ジェシー(左)とジェイド(右)
ジェシーは生まれた翌日、我が家に来た日からクィンクィン鳴いていました。
動けるようになったら、加湿器に登って高いサークルを飛び越え、こちら側へ脱走してきたり、
とにかく人が大好きな子でした。
それは今でも変わらず、甘えん坊のジェシーは、PWさんご家族に愛されて
明るくのびのびと、笑顔の可愛い女の子に育っていました。
美犬と噂のジュディと可愛さでは負けないジェシー。
↑長女のジュール(手前)と次女ジュディ。
横からジュディを匂っているのは三女のジェシー(イエロー)。
「お久しぶりだワン」
こちらは長男ジャック。ぽよよんとした風貌だったジャックが...♡
こんなにイケメンになるなんて...♡
脚はスラリとちょうどよく長く、整った顔からは優しさが溢れ...♡
PWさんに伺ったところ、子犬の時から穏やかで、困ったことはありませんと、きっぱりとお答えいただいて感動しました。
ぽよよん時代のジャック、後ろはジェイド。
ジャックは、女子がバトルを始めるとさっさとケージに隠れ、寝るときは女子達の枕になってましたね〜。5匹兄弟の中の黒一点。
次女のジュディ。
生後1ヶ月にして、獣医さんに「5匹の中で一番美人さん!」と言わせた美犬。
なのに、PWさんの家では朝昼晩と台風のように暴れまわっていたという...
常に何かを考え、見つめ、好奇心に溢れているようです。
うちにいた頃は、噛み噛み女王でした。
ジュディとジェシー
黙っていれば、美犬ちゃん。
思わず、ジャックも吸い寄せられる。「きみ、可愛いねぇ」
修了式の様子を後ろから眺めるオデット。
10匹のパピー達はみなお利口さんにPWさんの足元で待機していました。
その様子をみて、訓練士も「お利口ですね」と言ってましたよ。
こちらはI胎のイチくん。
盲導犬みたい!と思うような風貌に育っていました。
YOSAKOI祭りでも会ったはずなのに、すっかりイケメンお兄さんになっていて
まさに「おばちゃん、びっくりしたよ!」
I胎はJちゃんsよりもひと回り体が大きく、頼もしい体躯の子が多かった。
I胎長女のイザベルちゃん。
顔はオデットにちょっと似ていて、可愛いお嬢さんでした。
オデットさん、みんな真面目に聞いてるのに、リラックスしすぎではないですか〜?
「退屈なんだもーーーーん」
協会のロビーもクリスマス仕様になってましたよ。
オデットとジェシー。
I胎のママ、ヴィオラ(右)とオデット。
オデットよりも年長ですが、明るくて元気で可愛いヴィオラでした。
オデットもパピーの頃はJちゃんSみたいだった?と訓練士に聞いたら、
「もっと暗かったですね」とな!
JちゃんSは、とにかく明るくて元気いっぱいの印象でした。
お父さんである北海道盲導犬協会のアミ君が、明るい性格なんだそうです。
どちらかというと、穏やかなジャックの性格がオデットに似てるのかな?
暗くないのよ!穏やかなのよ!(^O^)
1年前のJちゃんs。
そして...
昨日の修了式にはいなかったけど、香港に渡ったジェイド⬇︎。
すべて、香港導盲犬協会のフェイスブックからの写真です。
黒くて丸い目が可愛いです。
ジェイドは末っ子の女の子ながら体重は長男のジャックと首位を争うほど。
落ち着きも可愛さも申し分なく、安心して香港へ送り出せるパピーでした。
香港での活躍をお祈りしています。
パピーが旅立って、PWの各ご家庭では寂しい時間をお過ごしかと思います。
特に、委託式から一年間、毎日24時間気にかけて過ごしてこられた、パピー責任者であるお母さんやお父さんにとっては、生活の軸がすっぽり無くなってしまったように感じていらっしゃるかも。
心配は尽きませんが、自分が育てた犬を信じましょう!
たった1年での巣立ちは寂しいけれど、これから先も、パピー達それぞれの道は続きます。
みんな心身ともに健康で、幸せになりますように、いつも祈っています。
私がPWの時、修了式で「お疲れ様」と言われても「疲れてないし」と思い、「ありがとう」と言われても「やりたくてやったから、お礼を言われる事じゃない」と感じていました。
でも、やっぱり、私はPWさん達に「お疲れ様でした」「ありがとうございました」と頭を下げずにはいられませんでした。
目も耳もふさがった、500gのイモムシちゃんが、生後2ヶ月弱で母犬から離されました。
新しい家庭で、たくさんの事を学び、優しさとぬくもりにふれ、母犬から離れても大丈夫なんだと犬達は知ったのだと思います。人間は信頼してよいものなんだ、どこへ行っても、誰でも信頼して良いんだと、お人好しなほどに人を信頼している犬達です。
盲導犬作出のためには、オーナーが変わるので、誰でも信頼し、誰からも愛されるのが条件だと私は考えます。それさえあれば、どこへ行っても可愛がられ、生きていける、と。
盲導犬にならないと判断された場合、PWさんが望むのなら育った家に帰れるのが一番だと私は思っていますし、それがボランティアのモチベーションを上げるとも思います。でも、九盲ではPWには返さないことが条件でボランティアを募集している以上、将来どこへ行っても、誰からも可愛がってもらえる良い犬を育てることが必須です。
良い犬とは、「盲導犬になる犬」ではなくて、基本的なしつけがはいり、人と一緒に生活できる犬ですね。
修了式では、どの子も堂々としていて、PWさん自慢の犬達でした。PWとして参加した修了式は地獄そのものでしたが^_^;、繁殖ボラとして立派に育った犬達をみると、わくわくした気持ちになりました。何もできないチビころが、立派な成犬になった姿を見られたのは感無量でした。繁殖ボラをさせてもらい、素敵なPWさん方との出会いがあり、私の犬人生が豊かなものとなっています。ありがとうございました。
修了式の帰り道、パピー達の入学を祝うケーキを買って帰りました。
協会からほど近い、大好きな「フルーレ」のケーキ。修了式に合わせて予約すると、定休日にもかかわらず、クリスマス前で仕事してますから〜と、用意してくださました。
糸島の美味しいフルーツをたっぷり使ったケーキはもちろん、バターを感じるスコーンは我が家の定番常用食。若いご夫婦の、センス溢れるとても素敵なお店です。